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ぴちちち…と
鳥が空に舞い、
太陽がひょこりと顔を出し、
朝の訪れを知らせる。
そんな王宮の仮眠室にて
「うぅ…坂刃が…下~…!
右手で……構、ぇ…!!
…って………はっ!!」
アリアは魘されながら
ぱたっ、と目が覚めた。
言わずもがな影響は昨日の
(鬼)エイチェさん特別講習
から受けたものだろう。
「っ…あ~…
筋肉痛だぁあ~。」
普段は使わない筋肉が
あちこち悲鳴を上げる。
「……う~ん、と…」
《私が帰るまで休み、だ…》
っと言われましたが…
……帰られてる、のかな?
疑問に思い、ふと
枕元の時計に目をやる。
幸いまだ6時ちょい過ぎ。
確認して少々考え…
「………よしっ…」
アリアは静かに仮眠室を抜た。
一通り身支度を済ませ、
次に向かうはシモンさんの所。
ウィルが帰宅したかどうかを問う為に。
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