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そしてその時、ウィルは少々
パニック状態になっており、
頭の中で思考回路が
ものすっごい速さで
フル回転していた。
しばらくウィルの心の中を
覗いてみましょう。
わわわわ…私は、
女の…しかも給仕のアリアの
上に何故乗っかっていた…!?
寝ぼけて、何か…
仕出かしてしまったのか?!?
次期王にあるまじき行為等…
まずい…
まずいまずい!
まずいではないかっ!!!
いやっ、まてまて落ち着け、
それは…なさそうだな?
最悪未遂事件、だ…
やつを見る限りは…──
今は白目向いて死にそうな
感じに見えなくもないが…
あれも私が…?いや、やはり…
状況からしてそうとしか
考えられないだろうっ!
なな…何故こんな事に…?
ままま、先ずは落ち着こう。
常に冷静であれ自分っ!
よく考えるんだ…いや…?
「───待て、そもそも…」
あやつに聞いてみるしか
ない…だろうな。
当ては結局アリアしかいないと
判断したウィルは、
真実を知るのを恐れながらも、
目的の人物に目をやり、
手を伸ばす。
.
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