Amiable Smile

11/26

102人が本棚に入れています
本棚に追加
/206ページ
何があったのか、 事情を知らないウィルは、 今は真っ青で気を失っている アリアのもとに、 何故?と疑問に思いながらも しゃがみ込んで体を揺すぶる。 「おい…しっかりしろ…。」 「…う…、んっ…?」 まだ虚ろ気な目を ゆっくりウィルに向けて、 へにゃりと笑って…一言。 「あはは…神様老け顔~」 は?何だと? 悪かったな、と ちょっと目の下が ピクッと張るのを感じる。 ──いや、そうではなくて… と、気を取り直してもう一度 今度はやや強めに声を掛ける。 「おいっ!ここは 天国じゃないぞっ! 起きろっ!…寝るなーっ!」 必死なウィルとは裏腹に あと五分~と、の○太君 のようなことを呑気にぼやき、 二度寝(?) しようとするアリアを、 なんとか現(ウツツ)に 引き留める。 「…んー…??……あ!私っ…」 やっと気がついたか… 「おまえ…大丈夫か?」 「あぁ…なんとか。」 目の前にウィル様の顔があってちょっぴりドキリとする。 まぁ…本音を言うと、 死にそうでした。 .
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加