Amiable Smile

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と、アリアの安否を 確認するや否や、その…と たじたじと不安げな顔色で 言葉を切り出した。 「とりあえず…気がついて 直ぐにすまないのだが… 早速聞きたい。私は…」 両手を床につき、 がっくりと項垂れている。 まるで土下座一歩手前。 「私は…何か……お前に、 手を出すようなことを してしまったのか…?」 すごくすごく 似合わない程の苦い顔。 「もし… してしまっていたなら… ちゃんと謝りたい。 謝って…済む程のことじゃ 無いかもしれんが…せめて…」 「まっ…待って下さい!!」 ウィルの言葉を 強く遮ったアリアは、 わたわたと困った顔で 話しを続けた。 「ご…誤解ですよっ!! 私は全く平気ですっ!、 ウィル様も何もしていません! だから…」 だから、そんなに… 悲しい苦しそうな顔 しないでよ… 続けて事のいきさつを 全て話す。 話している間、 今にも泣きそうな 様子のアリア。 暫く絶句していたウィルだが、 はっとして、いそいそと 言葉を紡ぐ。 .
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