Amiable Smile

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エイチェさんは休憩する… と言うよりも、 分厚いスケジュール帳を開いて 何やらコツコツと 書き込みをしている。 やはり使用人の総括は 大変そうだ。…そして、 それを今半ば 押し付けられているであろう リザさんも、 大変な状態だろな… 「お疲れ様。」 「え?…はぃ、っ?!?」 どれだけ考え込んでいたのか、 近付いてくる人に 全く気付かないなんて… 「あはは…ごめんごめん。 驚かせてしまったかな…?」 不意に声を掛けられて びっくりしたのと同時に、 掛けた人物に対して 驚きを隠せない。だって… 「い、いえ… ちょっと、ぼーっとしてて…」 目の前には例の用心棒。 レヴィン・ロンサルトさん… 「そう?…そっか。」 あぅ… キツネ色の髪の毛が 強い陽射しを受けて キラキラと光を反射して とても綺麗だ。 思わず見とれてしまう。 「あぁそうそう、それでね…」 そう言って持っていた手提げの 紙袋から何かを取り出す。 一体なんだろう? 「これ、差し入れ。」 .
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