102人が本棚に入れています
本棚に追加
はい、と差し出されたのは
四角い持ち帰り用の
紙のランチボックスと
小さな水筒。
「…?これは…?」
「アリアちゃん、朝食
まだだって聞いて、
作ってもらったんだ。」
それを聞いて即座に
ランチボックスを開く、と
中には色鮮やかな具材の
サンドイッチの詰め合わせが。
「うわぁ…美味しそ…!」
「シェフに頼んで朝食の
残りをサンドイッチに
してもらったんだ。これなら
食べやすいかと思って。」
あぁ、なんて有り難い!
訓練中はキツさが増して
朝食の事なんてコレっぽっちも
考えてられなかったけど、
いざ言われてみると、
もう空腹で堪らなかった。
"お腹が空いて
力がでない~…"
というのも、今では
中々納得できるかも。
あれ、でもなんで…
「…どうして私が此処にいる
って分かったんですか?
それに、朝食のコトだって…」
よくよく考えてみると、
レヴィンさんが
此処に来るコト自体
不思議なコトなのでは…?
疑問は尽きない。
.
最初のコメントを投稿しよう!