Amiable Smile

18/26
前へ
/206ページ
次へ
はい、と差し出されたのは 四角い持ち帰り用の 紙のランチボックスと 小さな水筒。 「…?これは…?」 「アリアちゃん、朝食 まだだって聞いて、 作ってもらったんだ。」 それを聞いて即座に ランチボックスを開く、と 中には色鮮やかな具材の サンドイッチの詰め合わせが。 「うわぁ…美味しそ…!」 「シェフに頼んで朝食の 残りをサンドイッチに してもらったんだ。これなら 食べやすいかと思って。」 あぁ、なんて有り難い! 訓練中はキツさが増して 朝食の事なんてコレっぽっちも 考えてられなかったけど、 いざ言われてみると、 もう空腹で堪らなかった。 "お腹が空いて 力がでない~…" というのも、今では 中々納得できるかも。 あれ、でもなんで… 「…どうして私が此処にいる って分かったんですか? それに、朝食のコトだって…」 よくよく考えてみると、 レヴィンさんが 此処に来るコト自体 不思議なコトなのでは…? 疑問は尽きない。 .
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加