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そういえば、
なーんか忘れているような…
ん…?……!!
「ああ!そう!これです!!
これ、落としましたよ…ね?」
そっと、彼の前に
落とし物を両手で差し出す。
瞬間、彼はハっとした表情を
浮かべたみたいだったけど、
すぐに何事もなかったように
元の固く冷たい無表情に戻った。
「…すまない。」
彼は手からブレスレットを
受けとりながら
ぼそっと呟くように
短く御礼を言った。
「い、いえいえ…」
私は笑顔を繕いながらも
あ…なんか、どうも、
苦手そうなタイプだな~ とか
勝手に思ってたりして。
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