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ふっと苦笑い、
窓際に寄り、外を眺めた。
目に映るのは、
嫌みなくらいの青い空…
あやつ…私が誰だか、
知らない風だったが…
「まぁ、そのうち嫌でも
知るようになる…か」
嗚呼…空が青い。
私に、この青は強すぎる。
私には、自分の髪のような
暗い濃灰で充分だ
逃げるように、
目的地にまた歩を進めた。
章,『出会い』 完。
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