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瞬間、固まった。
「……え」
私は思わず驚きの声を発した。
相手はというと、
僅かに眉をよせて
こっちを見たまま動かない。
私はきっと、
変な表情になっている筈…
「………」
「………」
僅かの間、
広く遠い二人の間に
冷たく沈黙が落ちる。
ウィル・ガレイン、次期国王。
彼はなんと、
私が先刻ぶつかってしまった
例の男の人、その人だった。
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