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私はウィル様の書斎を飛び出し
とにかくひたすら走った。
思い当たった、
ただその場所に向かい。
頭の中がぐちゃぐちゃで、
整理がつかない。
そう、とにかく今は…
階段を一気に駆け降り
なんとか一階までたどり着いた。
そしてまた暫く駆け
普段、今では
使用人が使うことも無い
裏口の一つから外に出た。
目の前には大きな古い焼却炉。
以前使われていたものだ。
ここには、もう人は来ない。
前々から知っていた場所。
人気の無さを際立てるように
ひゅるひゅると
ただ風の音だけが聞こえた
.
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