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その先にあったのは…
一面、満開のバラ園だった。
そんなに広くもないが
庭としては充分広い其処。
園の中心にはちょこんと
鳥籠のような形をした
白い屋根つきでサークル状の
石で出来た椅子とテーブルが
設置してあった。
絵に描いたようなお庭。
まるでおとぎの国に来たよう。
庭の中心から
赤やピンクや黄色や白…
様々な色が朝露に
太陽の光が反射して、
一つ一つの花が
宝石のように輝いて見えた。
「……────」
私は暫くそれに見とれていて、
動けず言葉も発せれなかった。
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