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そもそもだ、
この若さで広くないとはいえ、
お城のある一角の庭を
任せられてるというのは
とても凄いこと…
いや…もしかしたら
見た目だけで
結構おじさんなのかな…
そんなことを考えながら、
彼の事をまじまじと見ていた。
「ん………?」
すると私の視線に気付いたのか
彼が私に視線を移し、
バチっと目が合った。
「ぇ……あ、」
私はちょっと驚いて、
咄嗟にふいっと
そっぽを向いてしまった。
彼は不思議に声を発した。
「俺の顔…
なんかぁ付いてるか?
───…あーっそっか!!!
ごめんな!申ーし遅れました!
俺の名前はエゼキエル・バース。
エルって呼んでくれて
かまわねーから!なっ!」
よろしくっ
彼…エルはそう言って、
右手を差し出した。
どうやら握手して
挨拶交わしのようだ。
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