-秘密の園で-

22/25

102人が本棚に入れています
本棚に追加
/206ページ
控え室を出て シモンさんに付いて行くと、 大きな厨房の横の、 給湯室らしき場所に着いた。 今の時間は5時20分。 晩餐の準備を もう始めているのか、これは… …オニオンスープだろうか。 良い匂いがふわりと漂う。 さっそくですが、とシモンさんから 次の仕事の説明を受ける。 「えーアリアさんには今日から 主にウィル様にお茶を出す役─ …要するに給仕を勤めてもらいますー。 まぁ、簡単ですがーもちろん、 粗相のないようにお願いします。」 「は…はい、お茶入れなら ととと得意ですから! 大丈夫です、はい…っ」 はっは、 と笑ってシモンさんは そーですか、と 私に満面の笑顔を向けた。 うぅぅ… あんな後だから、ちょっと… 気まずいっちゃ、気まずいけど、ね… .
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加