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「それを聞いて安心しましたー。
任せましたよ?
時間なんですがー、一日4回、
朝食前7時・昼食後13時
執務後5時半・晩餐後8時 の以上です。
定時前に給湯室に来て用意をし、
ウィル様の自室にカートを運んで
お茶を入れてください。」
よろしいですか?
とシモンさんが人差し指を立てる。
「は、はい!頑張ります…っ!」
「はい。良い返事です
…それではカートを用意して、
場所に案内しますので、
今回だけ私も付いて行きます。」
そしてシモンさんと共にお部屋に向かう。
「……っ」
無駄に鳴る心臓。
理由は大体分かっている。
…もちろん、先程の事と、それから
──話は少し変わり…
今私が押しているこのカートが…
純白で何やら無駄に装飾が多くて…
…これは絶対にかなりの
高級品だということが一目瞭然。
私はカートを壊さないように
無駄に体力を消耗しながら
広く天井が高い廊下を押し進んだ。
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