序章。

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理由は、よく分からない。 ある日、いつものように学校に来て、智里と今度の土曜に見に行く映画のことを話そうとしたら無視、されたんだ。 「臭いから、どっかいってよ、か・な・え・ちゃ・ん!」 「かなえちゃんて誰~?」 「うち、臭川しかしらな~い!」 「智里、ひっどぉい。」 口ではひどいとか言ってる癖に口は笑ってやんの。 …あたしの名前は臭川じゃなくて古川。 古川叶なのにな。 まあ、1年もこんな暴言ばっかの毎日だからいい加減、慣れた。 …慣れたってちっともいいことなんかない。 寧ろ、虚しくなるだけ。
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