序章。

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…だからなのか、先生たちにもあまり好かれていないらしい。 …クラスメイトにも、先生にも好かれていないあたしには、学校に居場所なんてないのかもしれない。 最近は1人でいることに慣れすぎて、人と話すことに対して少しだけ抵抗がある。 …皮肉な話だ。 あたしだって好きで1人でいるわけじゃないのに。 人と話すのは、わりと好きなことのはずなのに…。 キーンコーンカーンコーン チャイムの音で再び現実にもどる。 「はい、じゃあ次は68ページのところの漢字からやります。」 そう言い残して先生は教室を出た。
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