パパと話そう

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最近お父さんとじっくり話したことがありますか? そういう質問をしたら 「いいえ」 という答えの方が多く返ってくるだろう。 いや、 男性女性に限ったことではない。 私自身も何年も父親とじっくり話したことなんてない。 顔を合わせても、用件をいう程度。 考えてみれば父親というのは哀しい生き物である。 必要とされるのは、 せいぜい子供が中学生くらいまでで、 それ以降は やたらと煙たがれ、 邪魔者扱いされたりする。 「お父さんの服とあたしの服は絶対分けて洗ってよ!」 なあんて言われちゃったりして、 お父さんの立場はどんどん失われつつある。 頭にきて叱りつけようものなら、 「お父さんのバカ!あっち行け!」 などと逆襲され、よけい嫌われちゃったりする。 優しくしてもダメ、 厳しくしてもダメ、 何をしてもダメ。 そこでお父さんは娘や息子たちに対して段々無口になってくる。 彼らを相手にじっくりと人生論について語る、 なんてことはしなくなる。 本当は父として子に伝えたい大切なことがあるはずなのに、 そんなこと話しても無駄だと感じて、口を閉ざす。 だから、 子供の方も、 父親というのはマジメくさった人生観について話すような存在ではないと誤解し、 そーゆー話は友達と軽いノリで話すのが一番と思ってしまう。 しかし、本当にこれでいいのだろうか?
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