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「お前のことレクサって呼ぶから、レクサも俺のことテオって呼んでくれ」
「分かったよ。テオ」
断ることも無いので、僕も呼び捨てでいくことにした。
「なあ、レクサってどこから来たんだ?」
最初の続きだろうテオは質問をしてきた。
「ベルグラーノだよ。あの祭の」
「ベルグラーノ!?あのド田舎の?」
……どうやら僕とテオのイメージは違うみたいだ。
「ド田舎とは失礼な。最近は交通も良くなってドは付かないよ。……田舎は否定出来ないけど」
否定をしたいが否定しきれない。これが田舎者のさがか……
「田舎には田舎のいい所があるって。古い町並みに大きな祭もあるし。気にするな」
テオが意外とベルグラーノの事を知っているが、それよりも
「なんで、僕が励まされてるんだよ」
と、僕はテオにツッコミをいれざるをえない。
「そうだな」
それに対しテオは、声を出して笑ってるだけだった。
「はあ~」
テオの高いテンションにため息をついてしまう。
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