入学式、それに……

4/19
前へ
/111ページ
次へ
「お前のことレクサって呼ぶから、レクサも俺のことテオって呼んでくれ」 「分かったよ。テオ」 断ることも無いので、僕も呼び捨てでいくことにした。 「なあ、レクサってどこから来たんだ?」 最初の続きだろうテオは質問をしてきた。 「ベルグラーノだよ。あの祭の」 「ベルグラーノ!?あのド田舎の?」 ……どうやら僕とテオのイメージは違うみたいだ。 「ド田舎とは失礼な。最近は交通も良くなってドは付かないよ。……田舎は否定出来ないけど」 否定をしたいが否定しきれない。これが田舎者のさがか…… 「田舎には田舎のいい所があるって。古い町並みに大きな祭もあるし。気にするな」 テオが意外とベルグラーノの事を知っているが、それよりも 「なんで、僕が励まされてるんだよ」 と、僕はテオにツッコミをいれざるをえない。 「そうだな」 それに対しテオは、声を出して笑ってるだけだった。 「はあ~」 テオの高いテンションにため息をついてしまう。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加