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「え~っと?今から自己紹介と属性検査を行う」
アデル先生は荷物をあさり、一枚の紙を出して読み上げていく。
覚えて無いのかよ!と、口に出してツッコミを入れる勇気は残念ながら僕には無い。
「属性を知るには、この水晶に魔力を込めれば分かる。それでだな……」
荷物から出した水晶は拳より二周りは大きく、真ん丸い。よくエセ占い師が使いそうな物だ。
僕らが水晶を見ている間に、アデル先生は黒板に文字を書いていく。
「魔力を込めると、各属性に応じて色がこのように変わる」
黒板には……
[炎→赤 水→青 風→緑 地→茶 雷→黄 光→白 闇→黒]
こう書かれている。ただ、字は綺麗ではない。
「分かっているだろうが魔力の属性は七つに分かれている。ただし、これで分かるのは基本属性は、だ」
アデル先生は含みを持った言い方をする。
僕は分からないながら、一つだけ予想がついた。
「先生。どう言うことですか?」
やはり中には分からない人も居る様だ。クラスの一人の男子が手を挙げ、質問をする。
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