東方恋愛抄

【霊夢編】

「誕生日だよ。博麗麗夢の誕生日」
「へ？」
「その様子だと知らなさそうだな。霊夢の誕生日は来週の今だぜ」
知らなかった。全く知らなかった。
その話題は触れていなかった。
「おいおい、大丈夫なのか？」
魔理沙が心配そうに聞くが、大丈夫ではなさそうだ。
「おい魔理沙。一つ願い事がある」
こうなったら、誰でもいいから頼むしかない。
「どこか、短期で働ける場所はないか？」
そう俺は魔理沙に聞いていた。