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私の名前は水都瀬彩。
普通の家庭に育った、普通の大学生。
何を表現するのも普通。
何が基準なのか分からないけれど…だからこそ、普通とよく口に出す。
今は大学4年の終わり、周りの皆は卒業してしまった。
私は独り大学に残る。
簡単に言ってしまえば留年をした。
努力不足なのだろうか。
否、ただ単にやる気がなかった。
私が学んでいるモノが、本当に自分が学びたかったモノなのか、ずっと疑問に思っていた。
しかし、それに対し深く考えることもしなかった。
努力不足という言葉を出すことすら失礼かもしれない。
何も考えていなかったのだから。
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