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赤いボタンはまるで今までの敗者たちの返り血を浴びたかのように真っ赤に染まっていた。
腕が振るえる。
上手くボタンが押せない。
〈ニケ〉:やっぱり、押せないよ。
〈バルグ〉「きっと大丈夫だって。」
バル君はそれだけ言い、そっと僕の右手に手を添えてくれた。
振るえが止まった。
二人でボタンを押す。
〈バルグ〉:くっ、頼む!
正確であってくれ!!
― ニケ・ブラウン様・・・
二人には神に祈るしかできなかった。
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