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モニターには男と思われる人が一人映っていた。
白いコートとフードに身を包み、顔も深く被ったフードのせいで口元しか確認できない。声からして先程のロイズという奴だろう。
― 突然のことで皆さん驚かれたでしょう。理由もわからないままゲームも開始できないでしょうから、今の状況を説明しましょう。
ロイズの言葉にみな、耳を傾けた。
― 皆さんには私たちが開発した睡眠波をアンテナから発信し、眠っていただきました。夜でしたから寝ていた人もいましたが、作業中に起きないためです。
― そしてそれぞれの頭に脳波をキャッチするヘルメットを装着させていただきました。
そう言うとロイズは画面にそのヘルメットを映した。
脳研究に使われていそうな物で、ヘルメットには無数のコードが張り巡らされていた。
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