最終鬼畜女クラスメートS

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神崎奏、一生の不覚……。 今、もし僕の手元に死のノートがあれば、僕は迷わず彼女の名前を書くだろう。それも凄い速さで。 しかし、残念ながらそんなノートが存在するのは二次元の中だけのお話で。 「ねぇ?神崎君っ♪」 僕は、歯を食いしばって彼女の「口撃」に堪えるしかなかった。 無力な僕に、誰か力を……。 「あの、生徒会長さん?」 だが、僕もやられっぱなしではいられない。 意を決して、僕は口を開いた。 ガツンと言ってやる! 「……これは二人だけの秘密にしておいてもらえませんか?」 えぇ、そうですよ。 僕はチキンですよ。 これくらいのことしか言えませんでした。悪いかよ畜生。 「んー……そうですねぇ」 生徒会長、もとい櫻井さんのメガネがキラリと怪しく光る。 「一つ、条件があります」 「……条件、ですか?」 コクリと頷き、彼女は言葉を続けた。 「神崎君の特性を活かした協力をして欲しいんです」 「協力、と言いますと?」 僕の特性を活かした協力? なんだろう。 僕の特性と言えば、空気と一体化することと、女子に見向きもされないことくらいしか思い付かないけど。
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