唐突な出会い

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昨晩、俺の部屋に連絡が入った。 なんでも、金が返せないとだだをこねる客がいるらしく、俺自ら取り立てに行って欲しいらしい。 とんだ笑い事だな…… 「取り立てにわざわざ自分から出向く組長がどこにいる?」 部下の電話にそう答えてやれば、受話器の向こうで小さく悲鳴が上がった。 「ですがっ我々だけではどうしようも……そうだ!!組長、雛形には1人息子がいるらしいですよ?それも、美人な……」 ニヤニヤと笑う顔が安易に予想出来るような声でそいつは言った。 コイツらが俺の性癖を知っているわけじゃあるまいし、息子がいることを報告してどうするつもりだ?確かにヤるには女より便利だが…… 「組長だってそういうヤツ一度くらい抱いてみたいでしょう?」 一度どころか。俺の地位に引かれてやってくるアホなヤツらを何度も相手にしたことがある。 「そんなこと言わずに……」 しつこい野郎だ……だが、少々興味が湧いた。そこまで言うなら見てみようじゃないか…美人な息子を……
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