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彼女の名前は円夏希。
いたって普通の女子高校生だ。
「おーい! 夏希~!!」
今、夏希を呼んだのが幼なじみの中沢翔太。
学校は違うが2人が赤ん坊の頃からの仲だ。
2人は話をしながら川の方へ歩いていった。
「いや~!いつ見てもこの川はきれいだな!」
「そうね!夏なのに涼しい気分になれるわ!!」
そのとたん「あっ!」っと言い翔太は一本の木にむかって歩き、木を触りながら
「この杉の木!懐かしいなぁ……まるであいつを思い出す……オレ達の親友だった杉…」
「それ以上言わないで!
思い出したくない!!」と夏希がすごい顔をして言い放った。
それもそのはず。
あの絶対に思い出したくない思い出がよみがえったのだから……
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