1/4
前へ
/16ページ
次へ

今日も早めに学校を切り上げ、家に帰ってきた。遅くまで学校に残っていてもやることもないし、無駄な時間を過ごすくらいなら、と脇目も振らず帰ってきた。 とは言っても家ですることもない。予習をある程度こなしたら暇になってしまう。 手持ち無沙汰に携帯を開くと、一件の着信があった。メールのアイコンが画面上に跳ね回っている。 また迷惑メールでもきたのだろう、と猜疑心のみで受信箱を開くと、見慣れない文字の羅列。 「アドレス…?」 そう、それはアドレスだった。ご丁寧に直ぐ下に説明文まで載っている。 『つっちゃんのサイト発見☆俺のサイトにも来てね』 つっちゃんというのは私の事だろう。たった一人そう呼ぶ人物に心当たりがある。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加