第二章

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――夜  「今日は新しい隊士を迎えるぞ!!蒼漸 莉緒君だ!!」  「蒼漸 莉緒です。不束者ですが、よろしくお願いします。」 ここは、新撰組屯所内にある広間。今日は、ここで新入隊士の歓迎会が始まろうとしています。  「莉緒、笑うなよ。」 一の一言で、私・・・いえ、僕は笑うのはやめました。なんか、ヤダ・・・・。  「莉緒。」 いつの間にか、一が目の前にいたです。頭の上に手がおいてありました。  「そう不貞腐れるな。」  「・・・プイ。」 なぜか、隊士が倒れていきましたね。首をかしげていると、隣にいた局長さんが話しかけてくれました。  「気にしなくていいんだよ、莉緒君。」  「ありがとうです!!」  「こら。ありがとうございますだろ?」  「ありがとうございます、近藤さん?」 これでいいのか分からなかったので、一を見たらうなずいてくれました。   「わっ!?」 その時、誰かに引っ張られたかのように後ろに倒れました。  「大丈夫か?」 ちょっと涙目になってきました・・・。痛いです・・・。  「えっ・・・どうしよ、一~!!」 どうやら僕を後ろに倒した人が、泣きそうな僕をみて困ったようですね。  「莉緒・・・。」 一が僕を抱っこしてくれたです。そのまま、一の席に行って、そのまま僕を抱いたまま座って頭を撫でてくれたです。  「もう泣くな、莉緒。」  「うぅ~。」 僕は、一の胸の中で必死に涙をこらえたですよ。  「莉~緒くん。これ、食べますか?」  「総司。」 一が名前を呼んだ相手を、見たです。女の人みたいですけど、男の人ですね。
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