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――夜
「今日は新しい隊士を迎えるぞ!!蒼漸 莉緒君だ!!」
「蒼漸 莉緒です。不束者ですが、よろしくお願いします。」
ここは、新撰組屯所内にある広間。今日は、ここで新入隊士の歓迎会が始まろうとしています。
「莉緒、笑うなよ。」
一の一言で、私・・・いえ、僕は笑うのはやめました。なんか、ヤダ・・・・。
「莉緒。」
いつの間にか、一が目の前にいたです。頭の上に手がおいてありました。
「そう不貞腐れるな。」
「・・・プイ。」
なぜか、隊士が倒れていきましたね。首をかしげていると、隣にいた局長さんが話しかけてくれました。
「気にしなくていいんだよ、莉緒君。」
「ありがとうです!!」
「こら。ありがとうございますだろ?」
「ありがとうございます、近藤さん?」
これでいいのか分からなかったので、一を見たらうなずいてくれました。
「わっ!?」
その時、誰かに引っ張られたかのように後ろに倒れました。
「大丈夫か?」
ちょっと涙目になってきました・・・。痛いです・・・。
「えっ・・・どうしよ、一~!!」
どうやら僕を後ろに倒した人が、泣きそうな僕をみて困ったようですね。
「莉緒・・・。」
一が僕を抱っこしてくれたです。そのまま、一の席に行って、そのまま僕を抱いたまま座って頭を撫でてくれたです。
「もう泣くな、莉緒。」
「うぅ~。」
僕は、一の胸の中で必死に涙をこらえたですよ。
「莉~緒くん。これ、食べますか?」
「総司。」
一が名前を呼んだ相手を、見たです。女の人みたいですけど、男の人ですね。
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