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「よく来られた。我らが主よ。」
聖蛇族長が一言目を発する。
「今日は我が娘ルーナが10の歳になったことを報告しに来ました。」
ネーヴェといえば、姉の大切な儀式であるにも関わらず、
聖蛇族のうちのひとり、白銀の髪を腰辺りにまで伸ばした青年に
目が向けられていた。
「(あの人…なんでだろう。すごく疲れているみたい。)」
「(あの小娘、私を見ているのですか…?)」
これが深い縁の糸の始まりだとは知らず、負けず嫌いの二人は
一切目を逸らすことなく、この会議を終わることとなった。
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