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突然ディケイドライバーから火花が飛び散った!
「ぐあぁっ!!」
その火花は身体にもダメージを与えた。士はたまらず叫び、それと同時にカードが飛び出し強制的にディケイドライバーも外れ変身が解除された。
「はぁ…はぁ…」
士は何とかディケイドライバーと飛び出したカードを拾った。
だが、異変はこれだけではなかった…
「カードが…!!」
士はカードを見て、目を疑った。
確かにこのカードは『KAMEN RIDE FAIZ』カードのはずだった…
だが、カードにはファイズの絵も名前すら無い。いつものブランクカードとは違った。
そしてカブトはこう言った。
「おばあちゃんが言っていた…絆は糸と同じ断ち切るのは容易く、断ち切れば元に戻らない…」
「………!!まさか…『ファイズの世界』が!?」
更に士に追い討ちをかける様にカブトは言った。
「お前は9人の仮面ライダーを『仲間』にし、カードの力を絆で紡いだ。だが、お前の間違った『選択』で起こった世界の融合と破壊によってライダー達は消滅、そのカードの力も失いつつある。」
士は『KAMEN RIDE FAIZ』であったカードを見つめていた。
オルフェノクだなんて人間だなんてものは関係ない。
こいつはただ自分にとって大切なものを守ろうとしただけだ―…
ちっぽけだから…守らなくちゃいけないんだろ!!!ー…
「尾上……!!」
士はズキッと心を痛めた。
他にもカードを取り出した。
それはブレイド、響鬼、キバであったカードだった。
やはりカードには何も描かれていない。
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