*初雪

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―‥サクッ、サクッ 真っ白な色で染められた 雪が積もった道を歩くと そんな音が鳴る 『さみー』 「今日は、鍋にしましょうか?寒いしね」 鍋か、いいな! 外はさむいけど繋がれた手は ぽかぽか、あったかい 『…あ、』 「ん?」 なんとなく振り返ったら、 おれと黄介の足跡だけ なんか、きれい 「ふふ、俺たちしか通ってないんだね」 『なんかいいな、』 おれたちってこんなに 寄り添うように歩いてるんだ なんか、照れくせーな 「…雪ってさ、淋しいよね」 『…淋しい?』 なんで?、って聞いたら 溶けて消えちゃうから、だって 「…この手もいつかは、離れてっちゃうのかも…、」 ぽつり、と独り言みたいに 泣きそうな顔で、呟いた …黄介はばかだなぁ 『おれたちは、ずっと一緒』 そう言って黄介を 抱きしめて、キスをした その時、寄り添った足跡が 綺麗に重なって 「…んふふ、ばぁか」 『へへっ!ほら、いこ?』 おれらは、また歩き出す これから先もずっとずっと 一緒にいような End. …前の作品から引っ張ってきた なんか…、ぐだぐだ(´・ω・`) .
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