169人が本棚に入れています
本棚に追加
『先パイ…』
静かに俺に向かい歩いてくる。
そして、そのまま俺に…
抱きついた。
そこから、いつに無く真剣な感じが伝わってくる。
『オレ…押し倒したの、実は計算だったんだ…。あまりにも、貴方が綺麗だったから。風で揺れる髪も、笑顔も、全部光って見えた―…』
そう言う瑶士の体が、震えているのが分かった。
『これは、今日どうしても言いたくて…。貴方と初めて出会った日だから…。』
そして、少々間をあけてから決心したように口を開いた。
『大好きです。例え貴方に好きな人がいても、この気持ちは出会ったあの日から…決して変わらない。ただ、貴方の事を…愛し続ける。』
この言葉を聞いて
俺は
まだ瑶士に惹かれている自分がいる事を知った。
ばかだなぁ……。
最初のコメントを投稿しよう!