第二楽章 邂逅【デアイ】

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その雰囲気に呑まれぬ者はいないだろう 響音も平静を保っているが穏やかじゃない 俺も…か 「おはようございます 助けていただき ありがとうございます」 「はは、そんなに畏ままらないでよ」 フッと雰囲気が変わる 別に恐いから呑まれたって訳じゃない けど今は更に優しくなった 「僕の事はラテでいいからね そのかわり僕も空って呼ぶから、あ敬語はいらないよ」 ニッコリ微笑んで話かける オイオイ 王には見えないな… 「じゃあそうさせてもらうよ よろしくな ラテ」 あ、響音が睨んでやがる だってそう呼べって言ってんじゃん 「で、話は変わるけど色々聞かせてくれるか? とりあえず状況を理解したいんだ」 「もちろんさ かなり長くなるけど 聞いてね」
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