第二楽章 邂逅【デアイ】

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「じゃあまずはこの世界から説明しようか」 「? この世界?」 「空、とりあえず聞きましょう」 「あ、ああ…」 「この世界は音界…と呼ばれているんだ 君達の世界 基界と呼ばれる時空平面上から 7億3872万4234番目の世界になるかな? 空間亀裂による 相互関係は一切無い全く関係の無い世界だけどね」 ……正直まったく訳のわからない話だ 時空平面? 7億? 「ところが…だ 突然基界がこの世界に干渉し始めた その影響で基界にも音界にも異常が出始めた そっちの世界の異常は無くなったみたいなんだけど」 ふむ まったく分からん 「でも このままじゃ両世界が消え去るらしいんだ そして…君達が呼ばれた」 「は…? 呼ばれた?」 「あぁ ここはまだ解明中何だけど 君達が今後世界の存続の鍵になる事は確かなんだ」 「マジで意味分かんねぇって 何で俺と響音なんだよ?」 「………ここからは推測だけどね 君達にはこの世界の力を感じるんだ 恐らく君達は元々この世界と何らかの関係がある それが事の発端かもしれない」 「………まったく意味が分かんねぇ」 「…うん こんな事急に言われても 混乱するよね 今日はここまでにしようか」 「あぁ… ありがとう…」 何か… 引っかかる… 何だろう… 何かを胸に抱えつつも 俺達は部屋を出た
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