第一楽章 序曲【ハジマリ】

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ドカァアアアアン と音をたて同じような奴らがたくさん出てくる ぱっと見だけでもおおよそ30~40 多すぎる 空 「ちょ! マジで何なのアイツら?」 「わ、私に聞かないでよ!!」 「……! 屈め響音!」 ドカァアアアアン 「わかってる!! 右に飛んで空!」 バキィイン 「あいあい~」 と、阿吽の呼吸で攻撃をかわしていく やはり 一人一人の力が凄い コンクリートが抉れている まぁこの辺りでだいたい回想終わりだね、うん 「ちょっと策練るわ 時間稼いで」 「言われなくても ちょっと荒いわよ?」 「それこそ言われなくてもだな」 「はぁああああっ!!」 渾身の息吹を吐き 天高く振り上げた 足を地面に叩きつける 要するに震脚である 「考えたね 響音 狭い路地裏なら震脚の威力も数倍ってか」 「貴方はさっさと解決策を練って 思った通り効いてないみたいだし」 「グルァアアアアア」 と、一人の中年が響音の胸ぐらを掴む うらやま……じゃねぇ あーあ終わったなあいつ 「いきなり女性の胸ぐらを掴むなんて 恥を知りなさい!」 相手の体重を利用した合気道 相手は頭から地面にまっさかさ…グシャッ ひぇ~ 加減ねぇなぁ… (さぁ どーする 敵の数は……やっぱり増えてるよな…) 「も~ 空ぁ~!」 敵を吹っ飛ばしながら嫌そうな声で俺に助けを求めてる あぁ俺だって嫌だわ 「ガァアアアア」 「うっぜぇ!」 こいつらの攻撃は単調、ちょっと流して突いたら終わり しばらくは回復しねぇみたいだな …………単調?
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