始まり

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そのマサアキが突然、音信不通になった。むろん、私もマサノリも動揺を隠せなかった。しかし、なんだかマサノリの様子がおかしい。はやる彼を無理矢理椅子に押し込み、重い口を開かせた。 ずいぶんと長い時間がたった気がした。それほどまでに、彼の口からしぼりだされた言葉は重かった。 かすれ声でマサノリはこう言った。 「あいつは、オレのせいで姿を消したんだ」 と…
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