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――よーし、香織ちゃん可愛いなー物凄く可愛いなーその香織ちゃんと結婚できる幸せものは誰だっけああ俺だったタイム終了! 続いて香織ちゃん美人だなー物凄く……ん? 「おおっ!」 床を転がっては反転し、転がっては反転しを繰り返していた南野は、ふいに置時計へと目をやり、その奇行をぴたりと止め、勢いよく起き上がった。 「しまった! もうこんな時間ではないか。 香織ちゃんが帰ってくる前に、プレゼントを取りに行かないと」 そう言って立ち上がった南野は、部屋着のまま着替えることもせず、部屋の出口へと足を向ける。 プレゼント――南野は今日、宮瀬に結婚を申し込むつもりなのだ。 必死に働いてためた金で買った指輪。 彼女が欲しがっていた指輪を、南野はわざわざ東京まで行って注文してきたのだが、流石に再び受け取りに東京まで行くほど金銭的に余裕があるわけでもなく、天神橋ハイツへの配送を頼んでいるのだ。 一昨日の時点で配送しましたとの連絡が店側から入っていたため、昨日の内には管理人が受け取ってくれている筈。  
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