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そんなタイミングで、
(ガラッ)
という、教室の扉を開く音が、かなりグッドタイミングで鳴った。
そして、入ってきたのは、
「おはよう、美奈。木村君」
かなえであった。
かなえは笑顔で2人を見た。
「おはよ、かなえ」
「ああ、おはよう、相沢さん」
健太は、態度を全然変えてないつもりだったが、動揺しているのが美奈に伝わっていたのか、
「健太、もしかして入学2日目にして、もう恋しちゃってんの?」
「え、いや、そういうことじゃ……ただ、まだやっぱり慣れなくて」
「そう……」
「それよりも、美奈さんと相沢さんって……幼馴染!?」
妙に大声をあげて健太はそう言った。
「ええ。美奈と私は小学校からの友達なの」
「かなえとは、とても仲良し」
「「ねぇ~!」」
「は、はぁ」
美奈とかなえの関係について知った健太だったが、特にその後の話題が思い浮かばなかったため、
「あ、あのさ、相沢さんって、好きな食べ物って何?」
さっきの質問をしてみた。
すると、
「う~ん……カレーかな?」
ごく普通の答えが返ってきた。
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