その1 自己紹介

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そんなタイミングで、 (ガラッ) という、教室の扉を開く音が、かなりグッドタイミングで鳴った。 そして、入ってきたのは、 「おはよう、美奈。木村君」 かなえであった。 かなえは笑顔で2人を見た。 「おはよ、かなえ」 「ああ、おはよう、相沢さん」 健太は、態度を全然変えてないつもりだったが、動揺しているのが美奈に伝わっていたのか、 「健太、もしかして入学2日目にして、もう恋しちゃってんの?」 「え、いや、そういうことじゃ……ただ、まだやっぱり慣れなくて」 「そう……」 「それよりも、美奈さんと相沢さんって……幼馴染!?」 妙に大声をあげて健太はそう言った。 「ええ。美奈と私は小学校からの友達なの」 「かなえとは、とても仲良し」 「「ねぇ~!」」 「は、はぁ」 美奈とかなえの関係について知った健太だったが、特にその後の話題が思い浮かばなかったため、 「あ、あのさ、相沢さんって、好きな食べ物って何?」 さっきの質問をしてみた。 すると、 「う~ん……カレーかな?」 ごく普通の答えが返ってきた。
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