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『君を滅ぼす力に君は飲まれていく。
戦車の暴走と激しさは、常に静寂を破壊していくのだから。
君が想う相手は、君を打ち壊して嘆くだろう。』
私は不吉な言葉に絶句した。
『君は早くこの街から立ち去ったほうがいい。』
「どうして?」
『悲しい運命が君を蝕んでいくから--』
運命なんて言葉をこんな風に使われたくなかった。
このまま立ち去ったら塞いだ気分になりそうだ。
私は腰に手を当てて反論をした。
「そんなの、信じないわ」
『ほう』
「占いは信じるけど、あなたが当たるとは……」
その瞬間、私の誰かが背後を走り抜けて行った。
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