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「じゃあ後は若いお二人にまかせて邪魔者は退散しますか」
俺にどうしろと?
二人は音菜を置いて立ち去った。
『結婚されたんですね』
音菜だ。
「うんまあね」
その時室内アナウンスが流れた。
お調子者のアキラだ。
「本バスは只今より恐怖峠にさしかかります」
『降りて下さい』
突然の呟き。
音菜だ!?
『降りて』
えっ?
その時突然の腹痛に襲われた。
俺は室内ブザーを鳴らす。
いっせいにこちらを見る同級生。
『お願いですバスをとめて』
「悪い腹痛でトイレによってくれるかな?」渋々バスは途中の休憩所で止まる。
俺は急いでバスを降りるとトイレに駆け込んだ。
その時携帯が鳴る。
嫁からだ。
『あなたすぐに帰って来て』
要件をえない。
「どうしたんだ?」
『あなたが転校した小学校』
『あなたが転校したすぐあとに修学旅行で・・・』
『あなたのクラス、バスの転落事故で全員死んでいるのよ』
そんな馬鹿な。
トイレの窓から外のバスを見て見ると全員青い顔してこちらを見つめていた。
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