新都市伝説

山道で会った親子

ある男が夜帰宅のため、山道を車で走っていた時の事。
脇をの薮からいきなり何かが飛び出して来た！
ライトに照らされたのは、幼稚園児くらいの少女だ。
少女は何かを訴えるような目をして佇んでいた。
こんな時間に！？恐怖にかられた男は、少女の脇をすり抜け走り去った。
しばらく走り続けていると、今度は若い男性が前方に照らされた。
男性は止まってくれと言うように、両手を広げ前方に立ちはだかった。
車を止めると、男は運転席に駆け寄ってこう言う。
「今走って来た方向に、私の娘がいた筈なんですが、見ませんでしたか？」
「ああ、さっきの子娘さんだったんですか」
「それなら少し前の道路に立ってましたよ」
少しうしろめたくなりこう言った。
「そこまで送りますよ、乗りませんか？」
「いえいえ、すぐそこなら、走って行きますので」
男は走りさる。
そんな事があった一週間後、なにげにテレビを見ていると。
少女誘拐殺人の容疑者逮捕のニュース。
テレビに被疑者の顔写真が、それはあの時の父親！
被害者の写真を見てさらに驚いた。
それはあの夜に見た少女だった！