白雪咲夜の存在。

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…ザザッ… まただ…今度は何だろう…何かあったのか…。 「聞…える……!?」 「聞こえるよ…ワリィな…今……」 「待って!!あんたはそれを維持して!!絶対に消しちゃ…駄目だよ!!」 どういうことだ…何をするんだ…あいつら……。 「わ…わかった…!!なるべく… 「早くでしょ!?今やるわ!!」 「立って魔力を…集中しなさい!!」 「あッ…あぁ…わかったよ…」 「行くよ…!莱来依ちゃん!!」 「はいッ!!梨栞先輩!!」 『魔力供給共鳴!!!』 「主、桜に我等の力を!!」 「供給共鳴!!」 『うぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!』 ブワッ……! なんだ…コレ…魔力が体に…溢れてく…まさか……!コレッ!? 『届けぇ―――!!!』 やはり…魔力供給共鳴…。溢れてくよ魔力が…力が!! 「獲物発見!!捕えた!!バスターモード!!モードⅡ!!カウント!!…Ⅹ……Ⅸ…Ⅷ…Ⅶ…Ⅵ…Ⅴ……Ⅳ……Ⅲ……Ⅱ…Ⅰ!!チャージ完了!!エクセリオン……!!バスタ――――――!!!!」 バンッ――――!!!! …………ドカンッ――――!!!! 「はぁ………はぁ…………やったか………ッ!?」 ぽぉ… 「あッ………!!やッ……!やった!!」 フワッ… 「ふぅ―――……よく頑張ったわね…!!」「ホント―!!凄いよ!成功じゃない!桜!!」 「ありがとう…梨栞…莱来依!よく考えたな…アレがなきゃ失敗してたよ…!」 「感謝なさい!“この子”に!」 ギュッ!! 「ふぇあ!?せ、先輩…!!」 「サンキュッ…莱来依…お前の行動力ならランクアップも可能だよ…!」 「お世辞はいいです―!!でも…役に立ててよかった……。」 「さて、回収した事だし!!帰りましょっか!!」 「はっはい!!」 「じゃあ飯でも食うか!!」 ……あれから1週間経った。 俺はあの魔法が成功した事より気になることがあった。 自分の分身、 “白雪咲夜”の “存在”… 今日の夕方前、あの陸上部の本田優斗先輩に言われた事からずっと気になってる… 俺の… “咲夜”の存在はこの街に知れ渡ってんは知っている…。 そうじゃない…そういう存在じゃなくて、どうして俺だけこんなに莫大な力を持っているのか……術者みたいにばんばん魔法を使う自分…まるで自分じゃないみたいに… そんな自分が次第に怖くなる時がある。 まるで“あの時”のように…
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