~孤独な過去~

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……俺は昔ここ、 ムンドゥス・マギクスの住民でも出身でもなかった。 俺は現実の世界ア-スワ-ルド… 今で言う“地球”にある“日本”の国の出身である……。 俺は“ある事件”に家族と…いや両親と一緒に巻き込まれた。 そう、その事件は今住んでいるムンドゥス・マギクスのテロ事件…。 俺だけ奇跡的に助かったが両親は殺された。 俺の両親は母がイギリスの大統領と日本人のハーフの娘で父が弁護士だった…。 俺はその両親から生まれた…俺は生れつき “特殊な身体”だったらしく、目は右目が碧銀の目で左目は澄んだ青の…“虹彩異色” …今で言うオッドアイ…そして髪はグレーに近い茶色…。 あと……マジックキャンセル… “魔法無効化能力” …こんな普通じゃない身体が自分は嫌だった…時折思い出す、嫌な事件の過去…両親が死んでから数年位…心から笑った事が無い…。 笑えない表情が作れない…。 だからこっちの学院に来るまでは…。 俺はこの能力と身体のせいで虐められた…。 酷い時は全治3ヶ月の大怪我…もうこんな虐めを受け家も何も無い状態から1ヶ月…その時に数人の男性に囲まれて…手には刃物や魔法具…もう駄目だなと思ったとき…俺の能力が暴走した…。それがSSランク…魔法世界最強のたった1人、俺だけが持つ最強ランク…。 その莫大な力を使いまくって数人の男性を…殺しは無かったけどかなりの怪我をさせた…。 狂った自分はもう何も食べない状態で餓死寸前だった…。 そんな時 「大丈夫かッ!?君ッ!!」 え……誰………? 「今助けるからじっとしてなさい!!」 ……1人の女性が俺を助けてくれた…。 それがグランドマスター…。 俺を必死に助けて俺は助かった…貴女が助けてくれた事を今でも感謝している。 そして…俺は初等科…5年に入った…。 回りは暖かな人々ばかりで喧嘩も無く虐めもない…暖かな学院だった…。 皆はコンプレックスだらけの俺に「凄い」とか「綺麗」とかまるでコンプレックスを羨ましそうに褒めてくれて俺の回りは徐々に明るい友達が増えてって俺は幸せなんだなと想った。 そして中等科に入ってすぐ、SSランクが凄いから自分を隠すようにグランドマスターから “女装してバイトしなさい” と言われたのが始まり…。 そして、今、 全国を魅了する “美少女白雪咲夜” 誕生の始まりだった。 それが裏ではこんなコンプレックスを持つ今は平凡な中等科の俺、白伊桜の惨劇かつ孤独な過去話の終わり。
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