02話*愛があればLove is OK…!?

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  さらば俺の初体験… ………。 ……。 …。 チューされる!!とギュッと目を瞑ってみたもの… 一行にキスする気配もなく…イヤ!!別に待ってたわけじゃないけど!!! 代わりに聞こえて来たのは… 「ぷ…」 慧さんの笑い声だった。 「…あはははは!!」 「へ…?」 「あー…おかしい!! あはは!!」 つか慧さん、やっぱりキャラ違くない!? 「慧さん笑いすぎ!!」 「だってあんまり簡単に騙されるから…」 「それ…ひどくないですか!?」 俺はぷいっとそっぽを向いた。 「……怒ったか?」 「…。」 本当は別に怒ってるわけじゃなくて… ただなんだか改めてこの状況―ラブホでさっきまでとは違うキャラの慧さんと一緒にいる、この状況についていてないだけで… 「…こっち向いて。」 つかやっぱりキャラ違う!!! なんて言うか…気持ち悪い!! 「…ひとつ聞いてもいいですか?」 「…なに?」 「…慧さん、なんか…気持ち悪いです」 「…」 しばしの沈黙。 つか俺、今、気持ち悪いって言っちゃった!? さすがに気持ち悪いはキレるよな!! 「ご…ごめんなさい!! 気持ち悪いじゃなくて…なんていうか…むずむずするっていうか… とにかく…慧さんじゃないみたいなんです!!」 「…ぷ」 「…!!」 また!! また笑ったよ、この人!!! 「だってさー… 俺、慧じゃないもん♪」 「は…?」 「だから… 俺、慧じゃなくて―」 そう言うと慧さん(?)は自分の頭に手を置いて…スルリと髪を後ろに引いた。 *
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