才 「瞬空(しゅんくう)」

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才 「瞬空(しゅんくう)」

見上げたそこには-。 「律ッ!!……なのか?」 黒スーツに身を包んだ律 (らしい男)は 顔つきは似ているが 目つきが鋭すぎる 昼出会った彼とは 正反対だ 「今頃気づいたか…」 来輝は気付いた 「2ページ後には すっかり別人……か」 「うううっさい!!」 ……キッ!! (あ、ちょっと可愛い) 「受けとれ」 バスッ 律から何かが 投げられる 武器ではない 「おおっと…なんだこれ? …本?」 「聖書(バイブル)だ」 「ばいぶる…?」 バイブルとやらは 手の平サイズ 小さな本だった 「おい、ばいぶるって-」 「一晩で読め、でないと死ぬぞ」 (シカトか…って死ぬ?) 「なんだよ、死ぬって。 意味分かんねーよ…」
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