むにゅ

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むにゅ

「あなた… 瞬空の保持者らしいけど…」 「そそそそうですねっ!!」 来輝は女子の吐息を 浴び続けた ここまで理性を 保ち続けた彼は 後に勇者と語られるだろう (もう…ダメだ… 頭が…くらくら…) バタンッ 「なあっ!?」 「きゃっ」 思いっきり後ろに 倒れこんだ 「いたたた…」 仰向けになった体 起こそうとしたが うまく起きれない 「むにゅ」 「…むにゅ?…って、 つつつ椿さん!?」 見れば来輝の胸板に 豊潤な胸が 押し付けられていた (ここここれはっ) 校門の影で倒れこむ 高校生のに 女子高生が 抱きしめられている ように見える というか、マンマだ (あ、我慢しといて良かった。 そうこれは…事故だ!!) 元はと言えば 来輝の欲情した所為だが しかし悲しきかな来輝には 女性を抱く そういう経験はなかった 「すすすいませんっ!! いまどきますからっ」 よって焦る 非常に、焦る 「う、うん」 彼女は全身真っ赤になって 素直に抱き締められていた ピクリともしない さらに悲劇(来輝的には喜劇) は重なった- 来輝が動きだしたとき- 「きゃ!ぁんっ…」 (今度はなんだっ) 彼女の股を来輝は 見事に右太ももで こすりつけていた(あばばばばばば) …当然これ以上 動けなくなくなる 見つめ合う2人 彼女の目は心なしか 潤んでいるように見えた 「来輝く」 「……すいません、椿さん。 ちょっと 動いてもらえますか?」 ピキッ 真っ赤になった彼女が ようやく動いた ドゴォン 「ぐべえ!!」 椿の右ストレートが 来輝の顔面を捉えた 「ぷすぷすぷす」 「来輝くんの…バカ」
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