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「あ…そ、そのさっきは…」
俺が言いかけたその時、
彼女が口を開いた
「べ、別にいいわよ!!
…私はあれくらいで…
あ、慌てたりは…
し、しないんだかりゃ」
｢…」
後に人々はこの地獄を
地獄時間［ヘルタイム］と
呼ぶようになったと
言い伝えられている
（もしかして噛んだ…?)
「んーっ!!」
痛そうに口を
両手で押さえている
ぎろり
（いや、
そんな風に睨まれても)
「…別に噛んでなんか
ないんだからっ!!」
「は、はい。
…噛んでないと思いますよ」
彼女は疑うように
来輝を見ていた
が
やがてそれも終り、
口を開いた
「今の事は…
もう忘れてあげるわ。｣
（あ、急に偉そうになった)
｢それで、
あなたの才は瞬空よね??
見た感じじゃ
分からないけど」
「えと才…
ってなんなんですか?」
彼女の顔が強張った
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