才、「白斬(びゃくざん)」

2/4
前へ
/88ページ
次へ
「………へ?」 沈黙 「剣の才?…て言うか、 その才ってのは 具体的には何ですか?」 はあ、と彼女が 嘆息まじりの溜め息をつく 「…ホント、 何も知らないのね」 彼女は長い溜め息の後、話しを続けた 「才ってゆうのは この日本の高校生1000人に 与えられた力のこと」 (…ほへ?) 来輝が1人戸惑っていると 彼女は一瞬考えた後、 こう言った 「ホントにしょうがないわね、 なら私の才の力を 見せてあげる」 「…ほへ?」 来輝がそう言ってる間に 彼女はどこからか バレーボール並みの 大きな石を持ってきた 「よいしょ、と。 そこでよ~く見てなさい」 「は、はいっ」 彼女は石を地面に置くと木刀を抜き出した 「はっ」 「…なにしてるんです?」 「ふぅ… いいから、 よく見てちょうだい」 ハテナマークを 浮かべまくりながらも その石をよく見てみる …パコンッ 乾いた音が朝の校舎に響く、 と同時に 石が真っ二つに割れた 「え…? い、今の、もしかして…?」 「そう、私。」 「えぇぇぇぇぇ!?」 太刀筋が全く見えなかった いつのまに 抜いたのだろたうか、 と思った程だ 「ようやく 分かってくれたかしら、来輝くん」 彼女は豊潤な胸を 張って言った えらくご機嫌だ 「私も最初は驚いたわ。 木刀の居合いスピードが極端に早くなるんだもの。 切れ味も真剣並だしねっ」 (いや、真剣でも 石は斬れないかと) 「今のでも まだまだ序の口なんだからっ」
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!

299人が本棚に入れています
本棚に追加