才、「白斬(びゃくざん)」

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「椿さん」 「え…なに?」 来輝は言ってみた 「凄いのは そこなんですか?」 「そうよ? 私の居合い、 見えなかったでしょ。」 「は、はあ」 (木刀で岩って 斬れるんだ…) 「驚いても無理ないわね」 来輝が口をポカンと 開けたまま彼女は続けた 「さっき、 この力は高校生1000人に 与えられたって 言ったわよね?」 「…え。あ、はい…」 とりあえず 相槌を打っておく 「いい? 私達1000人は今日から闘うの」 「え、」 「ルールは簡単よ。 相手を気絶または殺るだけ。 どう、簡単でしょ?」 さも当然の様に椿は 言った 「ちょ、椿さん、 殺るってまさか…」 聞き間違いで あることを祈った 女神はこれっぽっちも 微笑んだりしなかった 「…正確には心臓を… 止めたりすればいいんじゃない?」 (まぢかよぉおおおお!?) 少年の叫び(心の)は 虚しく響く
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