6人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほらほら、さっさと教室に戻る戻る。休み時間は終わったよ!」
外を見ると元気に遊んでいた子供達の姿はなかった。
結局休み時間全部立たされたまんまだったか・・・。
ため息を吐きながら、俺は教室に戻った。
教室の中はまだ騒がしく、席を立っていて友達のとこで話をしている子もいた。
「授業始めるから早く席つきなさ~い!」
アミリアさんが声を出して呼び掛けると、教室は静かになり皆席にもどった。
俺もそれにあわせて自分の席に行く。
「あ、バケツ持ってた落ちこぼれだ・・・・。」
「駄目よ!見てると落ちこぼれが移るわよ!」
「あ~あ。何でまだここに居るんだろ。早く消えたらいいのに。」
すれ違いざまに聞こえてくる言葉。
もう今はなれてきたから平気だった。
だから俺はそれらを無視して席に着く。
「ふぅ・・・。」
ちなみにこの教室内で俺が元フェイトや神童だったという事を知っているのはアミリアさんだけだ。
教室内だけでなく、世間でも知っているのはフェイトの一部の人ぐらいだ。
それ以外の人は俺の過去を知らない。
知るはずも無いだろう。
何故なら、あの事件で神童は死んだことになっていた。
最初のコメントを投稿しよう!